真田のコシヒカリ 小松姫 命名の由来

今から約430年ほど前、沼田の地は越後の上杉、相模の北条、甲斐の武田といった有力大名による係争の地でした。長引く戦乱で土地は荒れ、領民は逃亡するなど混乱を極めていました。そのような状況の中、豊臣秀吉の小田原征伐の結果、1590年に沼田は真田家の領地となりました。新しいお殿様は真田信之公(25歳)、奥方様は小松姫(19歳)です。

信之公は早速領内検地を行い、沼田の経済力を把握いたしました。検地の結果、石高は2万7千石でした。小松姫は徳川家康の重臣本多忠勝の長女として、気候温暖、稔豊かな浜松で育ち、徳川家康の養女として真田家に嫁いできました。小松姫は、美しい山々に囲まれた山紫水明の地沼田を気に入り、良く領内を見まわれたとのことです。

沼田は河岸段丘の台地の上に城下町と周囲の農地が広がっていて、利根川、片品川といった水量豊富な川から水を水田に引くことが出来ず、領民が困っていました。里山から流れてくるわずかな沢水と天雨に頼った米つくりをせざるを得なく、日照りが続くと雨乞山の山頂で雨乞いの祈祷を行うといった有り様でした。水不足に悩む領民の様子に小松姫は心を痛めたとのことです。

そこで小松姫は、雪を抱いた武尊山から流れてくる雪解け水を沼田台地上の水田に引くために、用水路を作ってはどうかと、信之公に進言しました。そうすれば、安定して米が作れるようなり、領民に喜ばれるのではと、小松姫は考えたのです。

信之公もこの提案を快諾され、早速、用水路の開削に着手いたしました。その後、信之公は大坂夏の陣の翌年(1616年)、26年間城主を務めた沼田の地を長男の信吉公に譲られ小松姫と共に信州上田に帰られましたが、歴代の城主に用水路の開削は引き継がれました。こうして出来上がったのが、白沢用水、川場用水、岡谷用水、四箇村用水など、大小約100本の真田用水です。この用水路のおかげで、沼田の石高は6万4千石(一説には9万石)となりました。

これらの用水路は、開削以来約400年経過した今日でも地元で大切に管理され、お米を始め、野菜、果樹等様々な農産物を生産するための、重要な農業インフラとして、私達に多くの稔りをもたらしてくれています。

この度私どもは、約400年前の沼田の領民を豊かにしたいという小松姫の想いと、それを実行された信之公の決断に感謝して、お二人の想いを胸に刻み、お客様に喜ばれるお米作りにまい進していくため、「真田のコシヒカリ 小松姫」と命名させていただきました。

信之公
真田信之公(真田宝物館所蔵)
小松姫
小松姫(大英寺所蔵)
真田用水
真田用水

安全・品質・美味しさの保証

美味しさの保証

収穫したお米は全量食味計(静岡製機TM-3500)にて、測定しています。
評価点数83点以上のお米のみ(どなたがお召し上がりになられても、美味しいと感じられるレベルの食味です。)をお客様にご提供させていただいております。



品質の保証

弊農園では、通常の農薬と化成肥料を使う慣行栽培は行っていません。自家製発酵肥料、もみ殻燻炭、地域の畜産農家との提携による循環型農業を行い、環境に負荷をかけない稲作りを行っています。

また、自称無農薬栽培ではなく、世界統一基準のJAS有機認証を有機農産物認証機関「NPO法人赤とんぼ」から取得して、毎年、圃場・機械・施設・資材等の検査を受けています。

収穫したお米は、全量籾のまま保管しています。少しづつ玄米にして、米穀検査を受けた後、低温貯蔵庫に保管し、ご注文をいただいてから精米して、その日のうちに宅急便にて発送いたします。

有機認証について

平成5年から有機栽培に取り組んできました。 平成13年には当時の民間稲作研究所から有機認証を受けました。(認証番号S0137001)

その後、平成20年から、NPO法人赤とんぼから有機認証を受けています。(認証番号A-08-0071)

有機認証は、国際的な統一基準に基づいています。
その概要は…

  • 作付前、2年以上化学合成肥料や農薬を散布しないこと。
  • 遺伝子組み換え種苗を使わないこと。
  • 堆肥などによる土づくりを行うこと。

などです。

毎年、種子、肥料、栽培履歴、機械、貯蔵庫など専門家による現地調査を受験し、合格して初めて有機農産物として認められます。

認定事項確認通知書・有機農産物の日本農林規格

各種コンテスト出品受賞歴

平成28年

第13回お米日本一コンテストinしずおか
昨年に引き続き金賞を受賞いたしました。
第18回米食味分析鑑定コンクール国際大会
開催:平成28年12月4日 熊本県菊池市
昨年の金賞に引き続き特別優秀賞を受賞いたしました。
第3回すし米コンテスト国際大会
昨年の品質賞に引き続き、ワンランク上の「特Aランク賞」受賞いたしました。

お米のコンテストは数多くありますが、お米日本一コンテスト(主催:静岡県)と食味分析鑑定コンクール国際大会(主催:日本食味鑑定士協会)が、業界の注目度及び規模的にも、高い評価を受けております。
 弊社では、2015年から米コンテストに本格的に参加いたしております。国内最大の米コンテスト「食味分析鑑定コンクール国際大会」において、2015年の同大会(国際総合部門)では、総出品数5,119点中、トップ10に入り「金賞」をいただきました。息子は若手農業者部門で全国ナンバー1になり金賞を受賞いたしました。2016年の同大会(国際総合部門)では、同じく5,671点中ベスト40に入り、金賞に次ぐ「特別優秀賞」をいただきました。息子も(若手農業者部門)において全国ベスト3に入り金賞に次ぐ「特別優秀賞」をいただきました。
 弊社では、これからも国産米トップ水準の美味しさのお米を生産し、お客様に「美味しい」と喜んでいただける米作りにまい進して参ります。

表彰状の写真
国際総合部門の表彰状
慶行の表彰状の写真
若手農業者部門の表彰状

平成27年

2015年米食味分析鑑定コンクール
開催:平成27年11月23日 石川県小松市
総出展数5100点中トップ10に入り金賞を受賞をいたしました。
息子は若手経営者部門で全国トップ3に入り、金賞を受賞いたしました。
第12回お米日本一コンテストinしずおか
開催:平成27年11月27日 静岡県沼津市プラザヴェルデ
金賞受賞
鈴木会長との写真
鈴木会長から激励されました。

食味分析鑑定コンクール国際大会にて

平成26年度から、全国的なコンテストに出展しています。全国の意欲的な米農家との交流や良い意味での競争を通じて、さらにレベルの高いお米作りにチャレンジしてまいります。

コンテスト会場で、食味分析鑑定コンクール国際大会鈴木会長から握手を求められ、「また来年もこの大会に来て、日本一を競ってください。」と激励されました。

花まるがついたボードの前
花まるがついたボードの前にて
表彰状の写真
国際総合部門の表彰状
慶行の表彰状の写真
若手農業者部門の表彰状

平成26年

第11回お米日本一コンテストinしずおか
開催:平成26年12月5日 静岡県沼津市プラザヴェルデ
成績:入賞
出品総数504点中、食味計による測定の結果、第5位にて予選を通過し、決勝トーナメントに進み入賞しました。
第2回すし米コンテスト・国際大会
全国トップ水準の185.349点を獲得し、特Aランクに指定され、品質ランク賞を受賞いたしました。